「そんな腐った傷口、丸ごと私が食べてやるよ」
包帯から滲んでいた赤黒い血痕に、白くぶよぶよしたモノが無数に引っ付いている。
幸い、包帯の上までの侵入のようだ。
我ながら手荒いとは思いながら、私は女の服と包帯を剥ぎ棄て、持っていた瓢箪の
中身を霧のように傷口に吹きつけた。女の顔は苦痛に歪み、呻きながら私を押し放そう
とした。…無駄なことをする。黙って食われろ。
私は女の腹に顔を埋める。
女は、まだそんな体力が残っていたのかと思うほどに大きな叫び声を上げ
その声はまるで獣のようだった。
痛いだろう…。私が傷を食べているのだから。
私を押し放そうとした腕に力が入る。爪が肩に食い込む。
痛みからだけではない叫び声に、私は知らないふりを決めて女の腹に群れる
白いぶよぶよしたモノを食っていく。そんなもの食えば私が内から食われる?
残念ながら、そいつは効かんのだ。
私が食った傷口は、いつの間にやら回復して肉も再生していた。
女の傷口に群がっていたあの白いぶよぶよは、自己回復を遅らせるためにアレが
放ったものだろう。ともかく一通り女の叫び声を聞きながらその肉を食らうなどの
贅沢がまかり通ったんだ、多少食われて腐っていたが…特上の肉。
女はいぶかしみながら私を睨んだが、自分に何が起きたのか察して顔を赤くしている。
「お前、美味かったよ」
私は自分の着物の上着を女にやり、その場を離れようとした。
その瞬間____
などと、書いてみました(*´艸`*)
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