白木蓮の庭

あの日を思い出して。

5月9日 晴れ 「自分を磨く129日目」

明日は妹の誕生日です。当時の母の日に生まれた妹。

 

妹には…姉である私や兄である弟がいて、母や親せきに「めでたい日の子」として

「女の子でよかったね」とお祝いされて生まれてきた子。

私にとっては正直複雑でした。

なぜなら私は、第一子で「女の子」で生まれて、出会う親戚ほとんどに

「男の子じゃないんだねぇ」と苦笑いされてきたから。

子供の頃に、かけられた言葉。私の「自分という認識」に関わる言葉の重みを

その場にいた人達は、きっと何の気なしに発していたんだと思う。

悪気なんてなかったんでしょう。…だけど、幼心に傷ついていて迷ってしまった。

だから私は未だに自分を「出来損ない」だと思います。

…私と同じ女の子なのに祝福されている妹を見る度に、悲しい気持ちになりました。

 

母から「お腹に女の子がいるんだよ」って教えてもらったとき

いくつか名前の候補があって、私にも意見を聞いてくれた時や

これから家族が増えることがとても嬉しくて、誇らしかった。

病院で初めて妹を見た時、穏やかに眠ってて「私もこうだったのかなぁ」って

幼心に思って、抱っこさせてもらった時やオムツを母の代わりに変えたりしたのも

大人しくてちゃんと言う事を聞くいい子だったと思いました。

 

だけど、私は勉強に逃げました。

親戚から言われ続けた「お前より妹ちゃんの方が~~」「妹ちゃんは、可愛いねぇ」

何をするんでも、妹と比較され続けることが本当にストレスでした。

妹には妹の良さがあり、私もまた私の良さがあると思うんです。年も違うし。

それをいつまでも比較し続ける親戚が、実は苦手でした。

 

妹に特別罪はないけど…7年先を生きている私は、子供として大人の何気ない言葉に

振り回されて、きちんと妹と接することを避けてしまいました。

 

ごめんね妹。こんなお姉ちゃんで。

お前の名前は家族みんなでつけた名前なんだよ。

名前に恥じぬ人生を、これからも送ってください。

 

お姉ちゃんより。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

εiз