先日、母に少し私の札幌時代の昔話をしました。
その当時、路上ライブを聴きに夜の狸小路に向かうのがお気に入りで、それだけの
ために学校が終わってわざわざ着替えたり化粧直ししてました。
色々な人やバンドの音や声を聞いている中で、ある路上シンガーがこれからライブを
始めるところに遭遇して「様子見てて良い?」と聴いたら「いいよー」と言ってくれた
のでしばらく観察することにしました。
するとその人はライブをする場所をどこからともなく掃除道具を取り出してきて
掃除を始めました。空き缶とか煙草の吸殻とか木の枝とか…持っていけば
「そこに置いておいて」って近くの床を箒で掃いていました。
んで一通りスッキリしたかなと思えばギターと譜面台を準備して、チューニング。
さらさらとギターを弾いて、お客さんに声をかけられてお話しした後歌い出しました。
…私がよく思ったのは、他の曜日や時間帯とかでもお店の前を掃除してから始める
人たちはあまり見かけなかった。だから、借りてる場所の付近を少しでもきれいに
掃除していた(帰り際の片付けももちろん)のは珍しかった。
だから「音楽を大切に思っているんだなぁ」「本気で頑張ってるんだなぁ」
そんな風に思っていました。
いつだったか、その話をしたら嫌がってたけど…そこが良いとこだと思うんだよなぁ。
かっこ悪くもない…むしろかっこいいと思ったけど…
未だに褒め言葉を素直に受け取れないのは残念だと思った。
自分だけがこの世で可哀想で、常に敵を仕立てていないと向上心を保てない人。
そのように認識するぞ?
εiз
そんな話。